こんにちは、babaです。
少し前から製作していた木製看板がやっと完成しました。
木の材質は「花梨」の木です。
今までいろんな木で看板を製作してきましたが、花梨の木で文字を彫刻した木製看板は初めてです。
ワインレッドの渋い色と、文字の白色がかなりいい感じ・・・ っというのが仕上がりの感想ですが、実は製作はかなり大変でした。
まず文字の彫刻。
彫り師さんの話では、他の木に比べてぱさついた質感の木で、彫刻等で不意に力を入れると表面がさけるようにえぐれていまい、彫るのにたいへん神経をつかう木だったようです。
しかも堅さの関係もあり、彫刻等の刃先がかけやすいようで、かけた後の刃の研ぎなおしにとても手間がかかったらしいです。
・・・本当にごめんなさい。おかげさまですばらしい看板に仕上がりました。
次に文字の色付け。
白い塗料の場合、塗ったときに木の灰汁が滲み出して、たとえばこの花梨の木に白い塗料を塗ると、乾いたころにはうっすらピンク色の文字になってしまいます。
それを避けるため、灰汁止めの液体を塗って、白い塗料を何回か塗り重ねて・・・ 普通の黒い文字の看板の数倍の手間がかかるんです。
ここらへんは、自分の労力なので気合でカバーですが・・・。
最終的には、花梨の板も杢の入った良いものですし、看板としての仕上がりも満足のいくものになりました。