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滋賀県彦根市の馬場銘木です。木のことから日常のことまでいろいろ書いています。

たまむしパラダイス

こんにちは、babaです。


昨日、あるお客さんが黒柿の丸太を積んで馬場銘木にやってきました。


「買い取ってくれないか?」ということです。たまに木を買い取ってくれないかという話はいただくんです。もちろんよいものだったら購入させていただきます。
そして、黒柿材は馬場銘木の中でも人気の商品で願ってもないことだったのですが、持参いただいた丸太を見ると直径1.5cmくらいの虫食いの穴が・・・


しかも丸太全体にその虫食いの穴が広がっていたので、さすがにこれは・・・ と思い、その場はお断りしたんです。


ただお客さんも「持って帰っても仕方ないから、安くてもいいから買ってくれぇ〜」っと言ってきたので、押しに負けて買い取ってしまったのです。








その後、フォークリフトでトラックから丸太を降ろそうと作業をしていると、キラキラ光沢のあるタマムシがポトっと落ちました。

その時は、「タマムシなんて久しぶりにみたなぁ」としか思わなかったのですが、これは序章に過ぎなかったのです・・・。








今日、掲載する画像は、ほんの少しグロテスクな画像かもしれませんので、ご注意下さい。








製材機の台車にのせて、丸太を挽いてみると、

場所によっては、黒い縞がでていておもしろい材がとれそうです。




少し奥の方を見ていただくと、無数の穴がやはりでています。木に虫食いがあることは、それほど珍しいことではないので、そのまま製材作業を進めていたのですが、その虫食いの穴を作っていると思われる幼虫の姿がちらほら









「あら、木と一緒に切断されてしまってる・・・、ごめんね。」




この時は、まだ普段よく木に入っている白い幼虫だと思っていましたが、さらに作業を進めていくと・・・









「ん・・・、」






「これ、タマムシの成虫やん!!」


ちなみに足をバタバタしてもがいていました。


この時、やっと分かったのです。この木に入っている虫食いの穴は、すべてタマムシだということが。





確かに、さなぎ状態のタマムシもいるし、






どんどん成虫になっている状態のタマムシはでてきて動き回るし・・・


いったいこの丸太の中には、何匹のタマムシがいるんだってくらいザクザクでてきました。








幼虫の状態のときに、下の写真のように木をガリガリ食べながら穴をあけて大きくなっていき、やがてサナギから成虫になって木の外にでていくようです。(成虫になった後、どうやって木の外にでるかは謎です。)

これだけ、たくさんの穴があるってことは、よほどこの木がおいしかったのでしょう・・・。










それにしても、気持ち悪いです。

体が少しかゆくなってくるのはわたしだけでしょうか・・・。








なぜか生まれつき虫嫌いの娘の乃ノ実にこんなの見せたら、きっと発狂するに違いないです。








                                馬場銘木