こんにちは、babaです。
先日、お客さんから「パロサント」という名前の木を加工してほしいと依頼がありました。
パロサントとは、ペールー原産の木で、昔から神の木として神聖な儀式などの香木として使用されていた木のようです。
ただ「パロサント」という呼び名の木は、2つあることを今回知ることになりました。
パロサントという木は私の中では南米の緑色の木で、それ以外に同じ名前の木があることを最初は知らなかったので、そのお客さんが上の写真の木を「パロサントだよ」と言って持ち込んできたときは、正直、「お客さん、それは間違っていますよー」と思いました。
その後、いろいろ調べると学名で『Bursera Graveolens』(上の写真の木)と『Bulnesia sarmientoi』(緑色の木)で2種類あるみたいです。
読み方は分かりません。そして、木に興味のない方にはまったくつまらない話で申し訳ないです。
スペイン語で「Palo Santo」というのは、「聖なる木」とか「神様の木」という意味みたいで、それぞれの地域でそのように呼ばれるようになって、その後、世界で2種類の木ともに「Palo Santo」と言う名前で流通したようです。(あくまでも私の個人的見解ですが・・・。)
なにはともあれ、持ち込まれた木は香木と言うだけあって、木の中の油の成分がたいへん多い木でした。
日本の松の油の多い部分みたいな感じです。
そのままでもかなりの香りで、独特の不思議な香りがします。破片に火をつけて煙をくすぶらせるようにすると確かに神聖な香りが広がりました。
その香りに精霊があつまってくるらしいです。
現在、馬場銘木の事務所と作業場は精霊であふれかえっています。
切断の際にでた粉は、とてもしっとりしていました。