こんにちは、babaです。
知り合いが、ちょっと修理してほしいものがあるということで、今日馬場銘木まで来てくれました。
持ち込まれたものとは、
手に持って鳴らす鐘です。(・・・ハンドベルですね。)
とある工場で使われているもののようです。
柄の部分が折れてしまったので、直してほしいということでした。
一応うちは木の材料屋さんのなので、細かい加工は機械の設備もそれほどないしできないのですが、なんとか自力で直してみることにしました。
ひたすら木を削ってなんとか出来上がりました。
完成してみると、木工旋盤で加工したような仕上がりになりました。もちろん旋盤なんてありません。
削って、手に持って、また削ってを繰り返すうちにこのかたちになりました。手に持つと意外と手のひらになじむかたちなんです。
さっそく鐘に取り付けて完成です。
前のやつは、あきらかに構造上、木が細すぎて折れても仕方ないと言うくらいだったので、新しいものは、材料に本鉄刀木を使用してそこそこ太く丈夫に仕上げてみました。
せっかく作るんだからおもしろい木の柄がでたほうがいいと思い、ちょうどいいサイズの本鉄刀木が一番最初に見つかったので、今回はその木を使いました。
独特なギザギザした木目がいい感じにでていますが、きっと工場でまた使用されるときは、「この木、なんかへんな木だなぁ。まぁ太くなったし丈夫そうだからどうでもいいや」と思われるような気がします。
ちょっと悲しいですけど、仕方ないですね。
でも無事に完成して一安心です。