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滋賀県彦根市の馬場銘木です。木のことから日常のことまでいろいろ書いています。

杉の木の瘤(こぶ)

こんにちは。babaです。

彦根は、昨夜から今日の午前中にかけて大雨でしたが、つい先ほどから急に晴天になってきました。

今日は、午前中、町内の防災訓練に参加していましたが、消防署の局員のかたが人命救助に必要な人工呼吸のやり方や、AED自動体外式除細動器)の説明を丁寧にしてくれて大変勉強になりました。

いざ人命救助の現場に遭遇すると動揺してしまって、思うようにできないかもしれませんが、できる限り今日教わったことを覚えておいて、何かの役にたてばと思います。



話は変わりますが、こちらの写真は杉の瘤の部分になります。


杉の木には、たまにこういったボコッとした瘤が木の幹についています。

なぜこのような瘤ができるかは、いろんな説があります。
例えば、木の表面にたまたまついたキズを、長い年月をかけて自分の体のキズをが治そうとするために、表面が膨らんだという説や、人間で言う病気が木の内部に部分的に生じて瘤ができたという説など様々です。



上の写真の杉の瘤材をスライスして板にして欲しいというお客さんの要望で、うちにある製材機でスライスしました。

てっぺんの丸い部分をスライスして・・・



さらに何枚かにスライスしました。


切り口の木目は、こんな感じで綺麗な丸い輪ができてました。



道路の脇に植えられている街路樹にも小さな瘤がある木がありますが、瘤によって中の木目は様々です。
スライスしてみて初めでどのような木目か分かるってとてもおもしろいですね。


長い年月をかけて自然にできたもので、人間には絶対に作り出すことのできない神秘性を感じます・・・。