babameibokuのブログ BBB!

滋賀県彦根市の馬場銘木です。木のことから日常のことまでいろいろ書いています。

木の製材

こんにちは、babaです。

私事ですが、先週からずっと風邪気味です。季節の変わり目ですから・・・といってしまえばそれまでですが、おそらく原因は夜にテレビを見ながらリビングでうとうとしてたのが悪かったのだと思います。

今年の夏風邪はかなり性質が悪いです。のどは痛くなるは頭痛はするは・・・、他にも鼻詰り、微熱など挙句のはてに耳まで影響して、今も薬を飲んでいます。まいりました。

それ以上に迷惑を受けているのは、娘の乃ノ実です。お父さんに風邪をうつされて、ゲホゲホやってます。ほんとにごめんね。





先日、岐阜県まで木の製材に行ってきました。製材というのは、丸太などを板にするための作業です。丸太をスライスするような感じで、高速回転している大きな鋸(のこぎり)の刃で切っていきます。

馬場銘木にもその製材機械はあるのですが、特殊な大きな丸太などは機械のサイズ的に不可能なため、大きな製材機をもっている工場にお願いして、木を製材してもらうことがしばしばあります。


今回製材するのは、前のブログにも登場していた「クラロウォールナット」と言う木の瘤(コブ)の部分です。

少し分かりにくいですが、良く見ると丸い塊が2つ転がっています。アメリカ産の木ですので、アメリカからはるばる日本にきて、この岐阜県の山奥に置かれています。まさかこの木も岐阜県にくるなんて思ってもいなかったでしょう。


大きな瘤の塊なので、製材機の機械にセッティングするのに工場の人も一苦労です。


この木の場合どのようにこのような瘤ができるかと言いますと、地中の中で、ちょうど根っこと幹との境目あたりがプクっと膨れて、長い年月この木が成長すると同時に、その瘤の部分も大きくなるような感じです。

突然変異のようなものになりますので、もちろん人間が作ろうと思って作れるものではなく、そのためたいへん希少価値の高いものとなるわけです。

無事にセッティングも終わり、製材開始です。

綺麗な葡萄杢(こぶ杢)が現れました。

美しい模様がでています。

この模様、高級車の内装で、木が使われている部分の模様で、こんなかんじの模様がありますよね。まさにそれなんです。


無事に製材が終わりました。ここから板を乾燥させて、色んな製品になるのは何年後でしょうか・・・・