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滋賀県彦根市の馬場銘木です。木のことから日常のことまでいろいろ書いています。

神代木の反り具合

こんにちは、babaです。



木は植物ですので水分を含んでいます。内部の水分をしっかり乾燥させてから木として使用するのが一般的です。その乾燥期間は樹種や大きさによって様々ですが、何年や何十年単位です。


乾燥具合が不十分だと、製品にした後、割れや反りが生じてしまって、使い物にならなくなる場合もあります。
家具屋さんにあたりまえのように置いてある木を使った家具も、そこに置かれるまでにはすごい時間がかかっているということを是非知っておいてください。




また、乾燥させている間にも、木の繊維の中の水分がぬけていくことによって反りや割れが生じることが多々あります。




こちらの神代欅も10年ほど乾燥させているうちにかなり形が変形しました。




ぱっと見た感じは、神代木らしいねずみ色がっかった綺麗な板ですが、横から見ると・・・









厚みは12cmくらいあるのに、ぐにゃーっと曲がっています。



特に神代木(地中に埋もれていた木)は乾燥時の変化が激しい木です。なかにはバリバリに割れてしまって使い物にならない木もあるくらいです。






乾燥中に反りたいだけそらせて、その後、反った部分を削り落とし平面にして使用していきます。







この神代欅も長い間の乾燥乾燥期間を経て、やっと使用できる時がきたというわけです。






                             馬場銘木